メモリアルアートの大野屋

テーマ:葬儀後に行うこと

四十九日とは? 意味や日付の計算方法、法要当日の流れまで徹底解説

公開日:2024/04/17

更新日:2024/04/19

四十九日とは? 意味や日付の計算方法、法要当日の流れまで徹底解説

葬儀アイコン目次

こんな方にオススメ!

● 四十九日の意味を知りたい方
● 四十九日までにやるべきことを知りたい方
● 四十九日法要当日の流れについて知りたい方

1.四十九日とは?

四十九日法要は、故人の命日から49日目に行われる仏式の法要です。「四十九日」のほかに、「満中陰法要(まんちゅういんほうよう)」「忌明け(きあけ・いみあけ)」「七七日(なななのか・なななぬか・しちしちにち)」と呼ばれることもあります。

四十九日法要は、遺族が親族、友人、知人など多くの人を招いて行う、葬儀後の法要の中で最も重要な忌明けの法要です。しかし、「四十九日」にはどのような意味があり、法要では何を行い、そのためにどのような準備が必要なのか、ご存知ない方も多いのではないでしょうか。この記事では、そうした四十九日について、ぜひ知っておきたいさまざまなことを詳しく解説します。

■ 四十九日の意味

仏教では、人が亡くなってから49日間を「中陰」といい、亡くなった人は現世と来世の間をさまよっているといわれます。この間、故人は初七日から7日ごとに閻魔様の裁きを受け、49日目の最終審判によって来世の行き先が決まると考えられています。そのため、残された家族は、故人が無事に極楽浄土へ旅立ち成仏できるよう祈ります。これを「追善供養(ついぜんくよう)」といい、本来は初七日から7日ごとに法要を営みますが、近年では「初七日」と「四十九日」以外を省略することが一般的になってきました。

■ 四十九日の数え方

四十九日法要の日程を決める際、49日目をどのように数えればよいか悩む方も少なくありません。通常、四十九日は「故人が亡くなった日(命日)」を1日目として数えます。たとえば、1月1日に亡くなった場合、49日目は2月18日となります。「命日+48日」と考えるとわかりやすいでしょう。

ただし、地域によっては数え方が異なる場合もあるため注意が必要です。関西地方では、亡くなった日の前日を1日目として数える地域もあります。この場合、全国的な四十九日よりも1日早い計算になるため、家族や親族間で認識にずれがあるとトラブルに発展しかねません。四十九日法要を行うときは、地域の慣習などをよく確認した上で日程を決めましょう。

四十九日に対する考え方は仏教の教えに基づくものであり、真言宗や浄土宗、曹洞宗など、多くの宗派で共通していますが、浄土真宗では考え方が大きく異なります。また、神道やキリスト教では四十九日という考え方はありません。ただし、似たような意味合いを持つ儀式が行われます。以下に、宗教や宗派による違いを解説します。

【浄土真宗】

浄土真宗では、「往生即成仏(おうじょうそくじょうぶつ)」という"人は亡くなったらすぐに極楽浄土へ行くことができる"という考え方が基本となっています。多くの宗派のように"人が亡くなると極楽浄土へ行けるかどうかの裁きを受ける"という考え方が存在しないため、故人が極楽浄土へ行けるよう祈りを捧げる追善供養を必要としません。浄土真宗でも四十九日法要は行いますが、故人が極楽浄土へ旅立つための供養としてではなく、故人に生前の感謝を伝え、仏教の大切さを改めて認識する機会とされています。

【神道】

神道では、仏式の法要にあたる儀式として、故人が亡くなってから10日ごとに「霊祭(れいさい)」または「御霊祭(みたままつり)」という追悼儀礼を行います。50日目に「五十日祭(ごじゅうにちさい)」と呼ばれる儀式を行い、五十日祭が終わると忌明けになります。神道では、故人の霊は死後に家庭を守る守護神になると考えられており、「五十日祭」を通じて自宅の神棚に迎え入れられます。「五十日祭」の翌日には、神棚などに貼っておいた白紙を取り去る「清祓いの儀(きよはらいのぎ)」を行います。

【キリスト教】

キリスト教には大きく分けてカトリックとプロテスタントがありますが、いずれも忌明けという考え方はなく、仏式の法要のように特別な決まりもありません。ただし、故人をしのび、故人の死を受け入れて気持ちにけじめをつけるという意味合いで追悼儀式を行うことがあります。

■ カトリック

カトリックでは追悼の儀式を「ミサ」と呼び、故人が亡くなって3日目、7日目、30日目に「追悼ミサ」を行います。追悼ミサには、遺族、親族、友人、知人が集まり、教会か自宅で行います。その後は、1年後の命日にミサを行ったり、命日近くの日曜日のミサのときに祈りを依頼したりすることが多いようです。

■ プロテスタント

プロテスタントでは、追悼儀式を「礼拝」と呼びます。一般的には、故人が亡くなってから1カ月目の命日「召天(しょうてん)記念日」に、自宅か教会、または墓前に牧師を招いて「記念式(または記念集会)」を行うことが多いようです。これ以降は、1年後の召天記念日や節目の年に記念式を行うこともあります。

2.四十九日までの過ごし方

葬儀から四十九日までは約1カ月半。四十九日を迎えるまでの期間をどのように過ごせばよいのか、タブーとされていることはあるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。ここでは、四十九日までの過ごし方や遺族の方がやるべきこと、反対に避けたほうがよい行動についてもご紹介します。

■ 四十九日まで後飾り祭壇で供養

葬儀が終わってから四十九日法要までの期間、自宅に遺骨と位牌を安置しておく仮の祭壇を設ける必要があります。この祭壇は、「後飾り祭壇(あとかざりさいだん)」や「中陰壇(ちゅういんだん)」と呼ばれ、白木位牌や骨壷、遺影などをお祀りして供養を行います。弔問客が訪れた場合も、この祭壇にお参りいただきます。四十九日までは、毎日欠かさず祭壇に向かって手を合わせましょう。毎日お水を替え、絶えずお線香を焚いておくことも大切です。故人が生前好きだったお花や季節の果物などを祭壇にお供えするとよいでしょう。

■ 四十九日まで遺品の整理を

四十九日までの間に、遺品の整理もしておきたいところです。四十九日法要の日に、「形見分け」として故人が大切にしていたものをお渡しすることが多いため、遺品の整理をしながら形見分けの準備を進めるとよいでしょう。故人の持ち物を整理することは、大切な方が亡くなったという事実を受け止めながら、遺族の方がご自身の気持ちを整理することにもつながります。また、時間がない中で形見分けを行うと、のちのち揉め事や後悔につながりかねないため、故人を偲びながら余裕をもって行いたいものです。

■ 四十九日までの過ごし方にタブーはある?

四十九日法要までの期間を「忌中(きちゅう)」といい、かつては故人の遺族は慶事(祝いごと)には関わらず、外出を控えて家の中で過ごす期間とされていました。現在は、葬儀を済ませた後は通常の生活に戻ることが一般的ですが、慶事などはできるだけ控えるのがマナーとされています。

【新年の挨拶は?】

この期間は、新年のご挨拶やお祝いは控えます。具体的には、年賀状の送付、鏡餅やしめ縄などの正月飾り、年始の挨拶まわりなどです。また、忌中に神社をお参りすることは、神聖な場に死の穢れを持ち込むことになると考えられていることから、初詣など神社への参拝も避けたほうがよいとされています。

【結婚式は?】

結婚式など、お祝い事への参列は控えることがマナーとされています。結婚式を予定されている方のご家族が亡くなられた場合、一周忌法要を終えて喪が明けるまで延期にするケースが多いようです。一年延期することが難しい場合も、忌中に結婚式を行うことはできるだけ避けたほうがよいでしょう。

【引越しは?】

引越しや家の新築は、四十九日を過ぎてから行うことが一般的です。ただし、近年は、ご遺族にとって大切なことであれば優先して行ってもよい、と柔軟にとらえられることも増えてきました。進学や転勤などの関係で、どうしても延期できない場合は、ご家族とよく話し合った上で判断しましょう。

3.四十九日法要の準備

葬儀を終えた後、四十九日法要に向けて遺族がするべきことはたくさんあります。また、法要と同日に納骨を行う場合は事前にお墓に戒名の彫刻をしておく必要があるなど、準備や手配に時間がかかることも少なくありません。直前になって慌てないよう、四十九日法要に向けて何をするべきか、必要なものは何か、あらかじめ確認しておきましょう。

■ 四十九日法要の日程や会場の決定

葬儀後できるだけ早い段階で、四十九日法要の日程と会場を決めましょう。菩提寺がある場合は、寺院に連絡して日取りの相談をします。菩提寺がない場合は、葬儀社などに僧侶の手配を依頼することが大半です。本来は49日目に法要を営むことが理想的ですが、日程をずらす場合は49日目より前に設定します。これは、「仏事は先延ばしにしてはいけない」といわれているためです。

四十九日法要を営む場所は、自宅、寺院、斎場やホールのほか、最近はホテルなども会場として使われます。参列者の人数などを考慮し、自宅以外で行う場合は早めに手配を進めましょう。ただし、ホールやホテルの中には読経や焼香ができない施設もありますので、事前に確認が必要です。

■ 四十九日法要の参列者への連絡

日程と会場が決まったら、参列していただく方の範囲・人数を決めて法要のご案内をします。四十九日法要に招待する範囲は、故人と血縁関係のあった親族とその家族が一般的ですが、故人と関係が深い友人・知人を招くこともあります。案内状を作成し、法要を行う日の1ヶ月前までに到着するよう郵送しましょう。案内状は、出欠有無を確認する返信はがきを添えて封書でお送りすると丁寧ですが、最近は略式で往復はがきを送付するケースが増えています。なお、近親者には電話での連絡でかまいません。

■ 御斎(おとき)の手配

「御斎(おとき)」とは、葬儀や法要の後に行われる食事会のことです。参列者の人数が確定したら、会場や料理を手配しましょう。御斎は省略しても問題ありませんが、その場合は案内状で事前にお知らせし、当日は引き物とともに折り詰めにした料理やお酒などを参列者に持ち帰っていただくことが通例です。また、御斎には僧侶もご招待し、同席されない場合は「御膳料」をお布施とは別にお渡しします。

■ 四十九日法要と合わせて行う儀式の手配

【納骨法要】

納骨とは、故人の遺骨をお墓や納骨堂に納める儀式です。納骨するタイミングに決まりはありませんが、すでにお墓がある場合は四十九日法要と合わせて行うことが一般的です。四十九日法要と同日に納骨式を行う場合は、事前にご先祖様の戒名や没年月日、俗名などが刻まれた「墓誌(ぼし)」への追加彫刻を済ませておく必要があります。追加彫刻にはおおよそ2〜3週間ほどかかるので、日程が決まったら、霊園などの管理事務所や石材店に連絡して手配を依頼しましょう。

一方、新たにお墓を用意する場合、墓地の見学からお墓の完成までにはかなりの時間を要します。四十九日法要までに準備するのは難しいかもしれませんが、お墓はいつまでに建てなければいけないという決まりはないため、無理に間に合わせる必要はありません。そのような場合は、新盆やお彼岸、一周忌や三回忌の法要と合わせて納骨を行うことが多いようです。

【開眼供養】

「開眼供養(かいげんくよう)」とは、仏壇や位牌を新たに購入した際や、お墓を新しく建立したときに行われる法要のこと。僧侶の読経により、お墓や仏壇・位牌に魂を込めてもらう儀式です。「開眼法要」、「魂入れ」、「入魂式」、「仏壇開き」など、宗派によってさまざまな呼び方があります。「開眼」とは、仏像を製作する際、最後に眼を描いて仏像に魂を込めることに由来しています。

一般的に、葬儀が終わってから四十九日まで後飾り祭壇にお祀りする白木位牌は仮の位牌とされ、四十九日以降に自宅の仏壇に安置する塗りや唐木の位牌を「本位牌(ほんいはい)」と呼びます。開眼供養を行うことにより、故人の魂は仮位牌から本位牌へ移るとされているため、法要までに本位牌を用意しておく必要があります。仏具店で位牌を購入し、没年月日・戒名・俗名・享年(数え年)などを入れてもらいましょう。なお、宗派によっては、位牌の代わりに「過去帳(かこちょう)」や「法名軸(ほうみょうじく)」を用いる場合があります。分からない場合は、菩提寺に確認しましょう。

【卒塔婆供養(そとばくよう)】

卒塔婆供養とは、お墓の後ろ側に「卒塔婆」と呼ばれる木製の細長い板を建てる追善供養のことです。浄土真宗以外の宗派では、納骨時に最初の卒塔婆を立て、その後、節目の法要ごとに卒塔婆を新しくすることが一般的です。卒塔婆供養を行う場合は、事前に本数などを伝える必要があります。お寺やお墓の形態によって費用なども異なるため、お墓のある菩提寺や霊園に問い合わせてみましょう。

4.四十九日法要当日の流れ

四十九日法要は、どのような流れで進むのでしょうか。一般的な当日の流れを以下にご紹介します。なお、納骨や会食を行わない場合は、それぞれ省略されると考えていただいてかまいません。

■ 四十九日法要当日の一般的な流れ

1.一同着席 上座に僧侶と参列者、下座に施主と家族が座る席次が一般的です。施主から、故人と血縁関係の近い順に前方から座ります。
2.僧侶入場・開始の挨拶 僧侶の入場後、施主から簡単に法要開始の挨拶を行います。
3.読経・焼香 僧侶による読経が行われます。読経中に焼香を促されたら、施主から遺族、参列者の順番で焼香を行います。
4.法話・中締めの挨拶 僧侶による法話が行われ、四十九日法要は終了となります。納骨や会食を予定している場合は、施主が中締めの挨拶を行います。
5.納骨式・お墓参り 四十九日法要とあわせて納骨を行う場合は、お墓に移動して納骨式やお墓参りを行うことが一般的です。
6.会食(御斎) 御斎の会場に移動し、施主が挨拶をした後、親族の代表者が故人に杯を献上する「献杯の挨拶」をして会食を始めます。会食が終わったタイミングで、施主が締めの挨拶を行います。
7.引き出物を渡して閉式 参列者の帰り際に引き出物をお渡しして閉会となります。

■ 四十九日法要当日の持ち物

施主や参列者が、四十九日法要に持って行くものの一例をご紹介します。必要な持ち物は会場や宗旨・宗派によっても異なりますので、必ず事前に確認しておきましょう。

【施主】

・数珠 ・四十九日法要に必要なもの(遺骨、遺影、引き出物、お供え用の花など)
・開眼供養の対象となるもの(白木位牌と本位牌、または過去帳・法名軸)
・僧侶へのお礼(お布施、必要に応じて御車代や御膳料など)
・埋葬許可証(納骨を行う場合)

【参列者】

・数珠
・香典、袱紗
・お供え物(一般的には香典を持参するのであれば不要)
・ハンカチ

5.四十九日についてのまとめ

● 四十九日法要は、葬儀後に行う法要の中で最も重要な忌明けの法要

・四十九日の考え方は仏教の教えに基づくものであり、宗派によっても異なる。
・一般的に、四十九日は「故人が亡くなった日(命日)」を1日目として数える。
・地域によっては、「故人が亡くなった日の前日」を1日目とする場合もある。

● 四十九日までは、自宅に仮の祭壇「後飾り祭壇」を用意して供養を行う

・毎日欠かさず手を合わせる。弔問客が訪れた際も、後飾り祭壇をお参りしてもらう。
・四十九日までの期間を「忌中」といい、祝いごとはできるだけ控えるのがマナー。
・引越しや家の新築も避けるのがベターだが、状況に応じて家族で相談して決める。

● 四十九日法要の準備は、葬儀が終わったらできるだけ早く着手する

・日程や会場が決定したら、法要の1カ月前までに参列者に案内状を送付する。
・四十九日法要と同日に納骨を行う場合は、「墓誌」への追加彫刻を手配しておく。
・開眼供養の対象となる、「本位牌」(または「過去帳」や「法名軸」)を用意する。
・四十九日法要の後に「御斎(会食)」を行う場合は、会場や料理の手配が必要。

メモリアルアートの大野屋では、葬儀・法要についてベテランスタッフが常に待機しており、お客様それぞれの質問や、必要な事をお聞きした上で、お悩みに沿ったご提案やご相談をさせていただきますので、安心して いつでもお気軽にご相談ください。

メモリアルアートの大野屋「葬儀の事前相談」

この記事をシェアする topicイメージ topicイメージ topicイメージ

ページトップ

通話無料 0120-02-8888 24時間365日対応(関東のみ)お葬式のご相談・お問い合せ

お葬式のお見積り(無料)

かんたん資料請求(無料)

ページトップ

お電話

資料請求