通話無料・24時間365日対応
葬儀の申し込み・緊急相談・搬送の手配など24時間365日対応しております。事前のご相談がなくてもすぐに対応可能です。
ご安置先でお困りでしたら当社でのお預かりもいたしますのでご相談ください。
葬儀の申し込み・緊急相談・搬送の手配など24時間365日対応しております。事前のご相談がなくてもすぐに対応可能です。
ご安置先でお困りでしたら当社でのお預かりもいたしますのでご相談ください。
公開日:2025/12/25
更新日:2025/12/25
目次近年、家族や親しい方だけで故人を見送る「家族葬」をはじめ、葬儀のかたちは多様化しています。そうした中、葬儀の準備を進める際に戸惑いやすいのが、「喪主」と「施主」の違いです。
喪主と施主は、葬儀を執り行ううえで重要な立場ですが、役割や責任は異なります。一方で、近年は両者を兼任するケースも多く、必ずしも形式どおりに決めなければならないものではありません。
そこで本記事では、「喪主」と「施主」の基本的な違いから、役割や決め方、葬儀準備で押さえておきたいポイントまでを、わかりやすく解説します。ご家族の状況に合った形を選ぶ際の参考としてご活用ください。
● 喪主と施主の違いや役割を知りたい人
● 喪主と施主は誰がやるのかを知りたい人
● 喪主と施主が担う実務・やるべきことを知りたい人
● 喪主と施主のマナーを知りたい人
葬儀の場面で使われる「喪主」と「施主」は、どちらも重要な立場ですが、意味や成り立ちは異なります。まずは、それぞれの言葉が指す基本的な意味を確認しておきましょう。
喪主とは、「喪に服する主」という言葉に由来し、故人の遺族を代表する立場を指します。
葬儀において弔意を受ける中心的な存在であり、対外的には「遺族側の代表」として認識されます。
一般的には、配偶者や子どもなど、故人ともっとも近しい立場の遺族が務めることが多いとされていますが、ご家族の状況に応じて選ばれます。
施主とは、「布施をする主」という言葉に由来し、葬儀を執り行う主体となる立場を指します。もともとは、葬儀にかかる費用を負担する側を意味する言葉として使われてきました。
現在でも、施主は葬儀の運営や費用に関わる立場として位置づけられますが、喪主とは必ずしも同一ではありません。葬儀の形態やご家族の考え方によって、喪主と施主が同じ人になる場合もあれば、別々に定められる場合もあります。
葬儀における喪主と施主の立場、主な役割は以下のとおりです。
| 立場 | 主な役割 | |
|---|---|---|
| 喪主 | 遺族を代表する立場 | 葬儀全体の進行に関わり、葬儀社や僧侶、参列者との連絡窓口となる。通夜・告別式などでの挨拶を担う |
| 施主 | 葬儀費用の負担を中心とした立場 | 葬儀社との契約や費用の支払いなど、金銭面・運営面を支える役割を担う |
喪主と施主が別の立場として考えられるようになった背景には、法律の改正だけでなく、葬儀における費用負担や宗教的な慣習が関係しています。
旧民法の時代には「家督相続制」があり、家の財産を継ぐ人と、先祖の祭祀を担う人は原則として同一でした。そのため、遺族の代表として弔意を受ける立場と、葬儀にかかる費用を負担する立場が分かれることはほとんどありませんでした。
しかし、戦後の法改正によって、財産の相続と祭祀の継承は法律上切り離され、葬儀の担い手や費用負担のあり方を家族ごとに柔軟に決められるようになりました。これにより「遺族の代表者」と「葬儀費用やお布施を負担する人」が一致しないケースも増えていきます。
さらに、もともと「施主」という言葉は、寺院や僧侶に対して布施を行い、葬儀や法要を成立させる主体を指すものです。そのため、費用を実際に負担する人を明確にする必要がある場合には、遺族代表である喪主とは別に「施主」という立場が意識されるようになりました。
近年は、家族葬をはじめとする小規模な葬儀が増えており、喪主と施主を同一人物が兼任するケースが一般的になっています。
参列者を限定した葬儀では、遺族の中で中心となる方が、遺族代表としての立場と費用面・運営面の役割をあわせて担うことが多く、喪主と施主を明確に分ける必要性が低い傾向にあります。そのため「喪主=施主」として葬儀を進めるご家庭も少なくありません。
一方で、葬儀の規模や内容、ご家族の事情によっては、喪主と施主を分けたほうが負担が軽減される場合もあります。たとえば、喪主が高齢の場合や、実務や費用の負担を別の家族が担う場合など、役割を分けることで葬儀をスムーズに進めやすくなるケースも見られます。
喪主・施主をどのように決めるのか、分けるケースの考え方については、次のセクションで詳しく見ていきましょう。
喪主や施主の決め方について、法律や宗教によって定められた明確なルールがあるわけではなく、実際にはご家族の関係性や状況に応じて、柔軟に決められています。
ここでは、よくある決め方の目安と、判断する際に意識したいポイントを整理します。
喪主・施主を決める際の目安として、血縁関係を基準に考えられることが多く、一般的には次のような順序が挙げられます。
1.配偶者(夫または妻)
2.子ども(通常は長男または長女、あるいは同居している子どもや連絡がつきやすい子どもが優先されることが多い)
3.親(故人が未婚の場合など)
4.兄弟姉妹
5.その他の親族(甥・姪、いとこなど)
ただし、これはあくまで一般的な目安であり、必ずこの順序に従わなければならないものではありません。たとえば、故人との関わりがとくに深かった親族が喪主を務める場合や、後継者としての立場を示す意味合いで喪主が選ばれるケースもあります。
近年の葬儀では、喪主と施主を同一人物が兼任するケースが多い一方で、状況によっては役割を分けたほうが負担を軽減できる場合もあります。喪主と施主を分けるべきかの判断の際は、次のような点を基準に考えると整理しやすくなります。
● 喪主が高齢で、実務や金銭管理の負担が大きい場合
● 経済的な事情から、喪主以外が費用を負担するほうが現実的な場合
● 喪主が未成年である場合
● 社葬や合同葬など、葬儀の主体が会社や団体となる場合
● 遺族間であらかじめ役割分担について合意がある場合
このようなケースでは、喪主が遺族代表としての役割を担い、施主が費用面や運営面を支える形を取ることで、葬儀を円滑に進めやすくなります。
いずれの場合も大切なのは「ご家族全体の負担が少なく、無理のない形になっているか」という点です。事前に話し合い、役割や費用負担について共通認識を持っておくことで、葬儀準備を落ち着いて進めやすくなるでしょう。
本来、喪主と施主は、それぞれ担う実務の内容が異なります。しかし、近年は両者を兼任するケースも多く、役割分担の仕方はご家族によってさまざまです。
ここでは、一般的に想定される実務内容を整理して解説します。
喪主は、遺族を代表する立場として、対外的な対応を担う役割が中心となります。葬儀全体の流れに関わりながら、参列者や関係者とのやり取りを行う存在です。
主な実務としては、以下が挙げられます。
● 弔問客への対応
● 僧侶・宗教関係者との連絡・調整
● 葬儀の形式や進行内容についての確認
● 通夜や告別式、出棺時などの挨拶
葬儀後についても、初七日や四十九日法要などの法要・供養に関する取りまとめや、関係者への連絡を行う場合が多く、一定期間にわたって中心的な立場を担うことになります。
関連記事:
・はじめての喪主~役割と準備ガイド~
施主は、葬儀を運営・支える立場として、費用面や実務面を中心に関わる役割を担います。とくに葬儀社との契約や費用の支払いなど、金銭管理に関する対応が主な実務となります。
主な実務としては、以下が挙げられます。
● 葬儀費用の負担・支払い
● 葬儀社との打ち合わせや契約内容の確認
● 供花や供物の手配
● 席次の調整
● 僧侶へのお布施や供養に関わる費用の管理
また、大規模な葬儀や社葬などでは、施主が運営の責任者として全体を取りまとめる役割を果たすこともあり、実務面で重要な存在となります。
喪主や施主は、葬儀において遺族を代表する立場として、多くの方と接する役割を担います。形式や慣習にとらわれすぎる必要はありませんが、基本的なマナーを押さえておくことで、落ち着いて対応しやすくなります。
ここでは、喪主・施主がとくに意識しておきたいポイントをご紹介します。
喪主・施主は、遺族を代表する立場として参列者の目に留まりやすいため、服装や身だしなみにはとくに配慮が求められます。喪主の場合、儀礼的には正喪服が基本とされています。
ただし、近年では家族葬や小規模な葬儀が増えていることから、準喪服(ブラックフォーマル)を着用するケースも一般的になっています。葬儀の規模や形式に応じて、ふさわしい装いを選ぶことが大切です。
服装の種類や選び方、髪型・メイク・アクセサリーなどの身だしなみについては、以下の記事で詳しく解説しています。
葬儀の場では、喪主が遺族を代表して挨拶を行う場面があります。通夜や告別式、出棺時、精進落としの献杯時など、挨拶のタイミングや内容は場面によって異なり、初めての場合は戸惑う方も少なくありません。
挨拶では、参列者への感謝の気持ちを簡潔に伝えることが何よりも大切です。また「忌み言葉」を使わないなどのマナーもあります。事前に挨拶の流れや注意点を確認し、要点を整理しておくことで、当日も落ち着いて対応しやすくなるでしょう。
喪主の挨拶や当日の進行については、以下の記事で詳しく解説しています。
お布施は、僧侶や寺院に対して感謝の気持ちを表すものであり、金額や渡し方について「明確な決まり」があるわけではありません。実際には、これまでのお寺とのお付き合いの経緯や寺院の格式、授与される戒名(法名・法号)の種類や院号の有無などによって金額に幅があり、一概に相場を示すことは難しいとされています。
また、喪主と施主が異なる場合には、誰が準備し、誰が僧侶へお渡しするのかを事前に確認しておくことも大切です。役割分担があいまいなまま進めてしまうと、当日になって混乱が生じる可能性があります。
お布施とあわせて渡されることの多いお車代や御膳料についても、考え方や金額の目安はケースによって異なります。不安がある場合は、葬儀社や寺院に相談しながら準備を進めると、安心して対応しやすくなるでしょう。
喪主と施主が異なる場合、香典の受け取りや管理について迷うこともあります。一般的には、香典は弔意を受ける立場である喪主が受け取るのが基本とされています。
一方で、香典は返礼品の手配や集計など、実務的な対応が伴うため、受け取った後の管理や手続きを施主が担うケースも少なくありません。このように、香典については「受け取る立場」と「管理を担う立場」が必ずしも同一でない場合があります。
そのため、喪主と施主が異なる場合には「香典は誰が受け取るのか」「誰が管理し、返礼までを担当するのか」といった点を、事前に遺族間で確認しておくことが大切です。
喪主と施主は、いずれも葬儀を執り行ううえで大切な立場ですが、その役割や関わり方には違いがあります。一方で、近年は家族葬をはじめとする葬儀の多様化により、喪主と施主を兼任するケースも一般的になっています。
喪主・施主の違いや役割、決め方の目安を事前に理解しておくことで、葬儀準備の不安を整理しやすくなり、役割分担や費用面についても落ち着いて話し合うことができるでしょう。大切なのは形式にとらわれすぎず、ご家族全体にとって無理のない形を選ぶことです。
もし判断に迷う点や不安がある場合は、早めに専門家へ相談することで、状況に合った進め方を見つけやすくなります。喪主・施主の役割を正しく理解し、ご家族に合った形で、心を込めて故人をお見送りできるよう準備を進めていきましょう。
メモリアルアートの大野屋では、ベテランスタッフが常時、葬儀や法要のご相談も承っております。お気軽にご相談ください。
ご相談方法としては、ご来店いただいて、ビデオ通話などのオンラインにて、ご自宅などご指定の場所に訪問させていただいて(※東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県に限る)、と様々な方法で、それぞれのご状況に寄り添った個別相談を行っております。ご都合のよい方法でご相談の予約をお待ちしております。


















