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供花(きょうか・くげ)とは?費用相場や手配方法、贈る際のマナー、お礼について解説

公開日:2024/02/19

更新日:2024/02/19

供花(きょうか・くげ)とは?費用相場や手配方法、贈る際のマナー、お礼について解説

葬儀アイコン目次

供花(きょうか・くげ)は、故人に供える花であり、お通夜や葬儀の際に祭壇の左右に飾られます。ご遺族へお悔やみを伝える意味合いもある供花ですが「贈るタイミングはいつ?」「どんな種類の花を贈るべき?」などの疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?

そこでこの記事では、供花を贈るタイミングや供花の種類、費用相場などを詳しく解説します。ご遺族として供花をいただいた場合の返礼方法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

こんな方にオススメ!

● 供花とは何か知りたい人
● 供花の種類を知りたい人
● 供花の費用相場を知りたい人
● 供花を贈るタイミングやマナーを知りたい人
● 供花をいただいた際のお礼やお返しについて知りたい人

供花(きょうか・くげ)とは?

供花(きょうか・くげ)は、お通夜や葬儀・告別式の場で、祭壇の両脇に飾られる花のことです。供花には贈った人の名札をつけるのが一般的で、多くの場合、故人と親しかった友人や親族、職場の同僚などから贈られます。

供花は、故人に捧げられる花であり、ご遺族へお悔やみを伝えるという意味合いがあります。また、お別れの場を美しい花で彩ることで、参列者に心の安らぎを与える役割もあるのです。

葬儀に添えられる花には、供花のほかに献花や花輪、枕花などがあげられますが、それぞれ目的や意味合いが異なります。

供花と献花の違い

献花(けんか)とは、自由葬やお別れの会、キリスト教の葬儀などで行われる儀式のことです。参列者が1人ずつ、祭壇の前に設置された献花台に花を手向けることで、故人を偲び、お別れの気持ちを伝えます。献花には、一般的な仏式葬儀における「焼香」に近い意味合いがあります。

供花と花輪の違い

花輪2Aillust.png

花輪(はなわ)は、故人とゆかりの深かった企業や団体などから贈られるものです。故人を悼み、お悔やみを伝えるという役割は供花と同じですが、花輪は形状に特徴があります。

地域によっても異なりますが、花輪は造花を用いることが多く、造花で大きな輪をつくりスタンドの上に設置されます。花輪はサイズが大きいため、葬儀場の入り口や外に飾られるのが一般的です。

供花と枕花の違い

枕花2illust.png

枕花(まくらばな)とは、故人の枕元に供えられる花のことです。とくに親しかった友人や親族から贈られるのが一般的で、訃報を受けてすぐに手配されて、故人のご自宅に届けられます。

供花がお通夜や葬儀・告別式の際に供えられるのに対して、枕花はお通夜までの間、ご自宅や葬儀場で安置されている故人の枕元に供えられます。

供花の形状

供花の形状には、スタンドタイプと花籠タイプの2種類があります。会場の規模に合わせて、適切な形状を選ぶのがおすすめです。

スタンドタイプ

スタンド供花2illust.png

スタンドタイプとは、高さのあるスタンドに花を飾り付ける形状のことです。ボリューム感があるため、広めの会場に適しています。

花籠タイプ

花籠2illust.png

花籠タイプは、バスケットに花を活ける形状で、会場の規模を問わず贈りやすいのがメリットです。

宗教・宗派別の「供花」の種類・特徴

故人を偲び、お悔やみを伝える供花は、白い花を中心に淡い色の花が使用されるのが一般的です。ただし、宗教ごとに選ぶべき花の種類やタイプが異なるため、供花を贈る際は、故人の宗教や宗派のルールを尊重することが大切です。

ここからは、宗教ごとに供花の種類や特徴を解説します。

仏教の供花

仏式葬儀の供花には、白を基調とした花が用いられます。花の種類は、菊や百合、蘭、カーネーションなどが一般的です。

白い花を中心に、薄い紫や青、ピンクなどの淡い色の花を添えるケースも多く見られますが、指し色を入れる場合は、華美にならないように注意しましょう。また、毒のある花(彼岸花やチューリップ)やトゲのある花(バラやアザミ)は避けたほうが良いとされています。

神道の供花

神式の葬儀には、供花という習慣はありませんでした。しかし、近年では、お悔やみの気持ちをお伝えするために、お花を贈る習慣も根付いてきています。

神式のお葬式でも、基本的には仏式葬儀と同じように、白い花を中心に菊や百合、蘭、カーネーションなどを組み合わせるのが一般的です。仏式の供花と同様に、淡い色の花を指し色として用いるケースもあります。

キリスト教の供花

キリスト教の葬儀の場合、白い百合やカーネーションなどの洋花を贈ります。とくに、白い百合は聖母マリアの象徴とされているため、選ばれることの多い花です。

仏式や神式の供花に用いられる白い菊は、キリスト教の葬儀ではほとんど使用されません。また、キリスト教の供花には、仏式や神式の供花に見られる名札はつけず、飾りやすい花束や花籠などの形状で贈るのが一般的です。

供花の費用相場

祭壇の左右に飾る供花は、1つを「1基」と数えます。同じ名札で祭壇の左右に飾るために、左右対称の2つを用意する場合は「1対」と数えます。

供花の費用相場は、1基あたり15,000円〜35,000円が目安であり、供花の大きさや花の種類によって前後します。いくらの供花を贈るかは、故人との関係性によって異なります。また、地域で供花の相場が決められている場合もあるため、供花の価格を選ぶ際は、葬儀社などに相談するのもいいでしょう。

以前は、供花は1対で贈るのが基本とされていました。しかし、最近では、会場の大きさなどに合わせて1基で贈るケースも増えています。

メモリアルアートの大野屋では、供花のご手配も承っております。

メモリアルアートの大野屋「ご供花について」

供花を贈る際のマナー

供花を贈る際のマナーとして「供花を贈るタイミング」と「名札の書き方」を理解しておくことが大切です。

供花を贈るタイミング

供花は、お通夜が始まる3〜4時間前に贈るのが一般的です。

供花には生花が用いられるため、あまりに早いタイミングで届いてしまうと、お通夜の時間には花の見た目が悪くなってしまう可能性があります。また、タイミングが早すぎるとご遺族に「準備していたのでは?」という印象を与えてしまう可能性もあるため、お贈りするタイミングは十分に注意しましょう。

供花は通夜の前日までに手配できれば安心ですが、当日に手配してもお通夜に間に合うこともあるため、まずは葬儀社に相談してみることをおすすめします。

供花の手配がお通夜に間に合わない場合は、葬儀に合わせて手配しましょう。

■ 葬儀に間に合わない場合は...?

供花の手配が、葬儀に間に合わない場合は、後日、ご自宅宛てに「後飾り」としてお贈りします。

ご自宅に送るタイミングは、初七日法要から四十九日法要までの期間が適しています。事前にご遺族に供花を自宅に配送する旨を伝えて、日時を指定して贈りましょう。

供花の名札の書き方

一般的な仏式の葬儀の場合、供花には贈り主が誰かわかるように名札をつけます。名札の書き方は、贈り主の人数や関係性によって異なります。

個人で贈る場合

個人で供花を贈る場合は、フルネームを名札に記入します。ご遺族と面識がない方であれば、お名前だけではなく、在住の市町村名や所属している団体名、会社名、団体名を併記するといいでしょう。

▼記入例:

〇〇株式会社 〇〇部 部長
大野 太郎
夫婦・家族で贈る場合

ご夫婦やご家族で故人と親交があった場合でも、一般的には世帯主の名前を入れた名札をつけます。ただし、何らかの理由で、ご夫婦・ご家族みなさんの名前を入れたい場合は、連名の名札をつける場合もあります。

連名で名札をつける場合は、世帯主のみ名字を入れ、配偶者やお子さんは名前のみ世帯主の左に併記します。

▼記入例(家族連名の場合):

大野 太郎
   花子
   一郎
連名で贈る場合

故人と親交のあった方々が、連名で供花を贈るケースもあります。連名で贈る場合は、4名前後であれば全員のフルネームを名札に記載します。ただし、人数が多くなると文字が小さくなってしまうため「〇〇一同」と記載するのが一般的です。

▼記入例:

〇〇小学校 同級生一同
〇〇年度〇〇中学校卒業生一同
兄弟一同
孫一同
〇〇家親族一同
〇〇様友人一同
会社名で贈る場合

故人が勤めていた会社や取引のあった会社として供花を贈る場合は、会社名を名札に記載します。会社名のみを記載する場合と、会社名と代表者名を記載する場合がありますが、社内のルールに則って名札を用意するといいでしょう。

また、会社全体からではなく、特定の部署として供花を贈る場合は「〇〇株式会社 〇〇部一同」などの部署名を併記します。

▼記入例:

株式会社〇〇
株式会社〇〇 代表取締役〇〇〇〇
株式会社〇〇 総務部一同

供花の手配方法

供花の手配は、葬儀社や花屋に依頼します。最近では、インターネットで供花の手配ができるサービスもあります。ただし、供花を手配する際は、適切なタイミングや注意点を意識しておくことが大切です。

それぞれの依頼先での手配の流れや注意点を見ていきましょう。

葬儀社で供花を手配する流れ

供花の手配は、まずは葬儀社に相談するのが一般的です。

1.葬儀場に葬儀を担当する葬儀社を問い合わせる
2.葬儀社に連絡を取り、喪家の名前と日程を伝える
3.葬儀社が用意しているプランに合わせて供花を選ぶ
4.名札に記入する情報を伝える

葬儀社には電話やFAXなどで供花の注文を行います。葬儀を執り行う葬儀社に依頼すれば、会場や祭壇の大きさなどを考慮して、適切なプランを提案してくれるでしょう。また、配送のタイミングなども任せておけるため安心です。

メモリアルアートの大野屋では、供花のご手配も承っております。

メモリアルアートの大野屋「ご供花について」

花屋で供花を手配する流れ

「故人の好きだった花を取り入れたい」「故人にまつわるアレンジメントをしたい」といった場合は、花屋で供花を手配する方法もあります。

ただし、葬儀の形態によっては、花屋で注文した供花を受け取ってもらえない場合もあります。そのため、まずは葬儀社に連絡を取り、花屋での供花手配の可否や注意点を確認しましょう。

1.葬儀場に葬儀を担当する葬儀社を問い合わせる
2.葬儀社に連絡を取り、花屋で供花を注文したい旨を伝える
3.葬儀社に、会場の規模や葬儀の種類、供花の注意点などを確認する
4.花屋に供花を注文し、名札に記入する情報を伝える

葬儀社に依頼するケースと異なり、供花の種類や宗教・宗派に合わせた選定、配送のタイミングなどもご自身で調整する必要がある点に注意しましょう。

インターネットで供花を手配する流れ

近年では、インターネットで供花を注文できるサービスも増えています。自宅にいながら供花の手配ができるので、すぐに注文をしたい場合にも便利なサービスです。ただし、花屋で供花を手配する際と同様に、外部からの供花の持ち込みになるため、あらかじめ葬儀社に受け取りの可否などを確認しておきましょう。

1.葬儀場に葬儀を担当する葬儀社を問い合わせる
2.葬儀社に連絡を取り、インターネットで供花を注文したい旨を伝える
3.葬儀社に、会場の規模や葬儀の種類、供花の注意点などを確認する
4.インターネットで供花を注文し、名札に記入する情報などを入力する

供花の辞退を受けた場合は?

故人にささげる花であり、お悔やみの気持ちを伝える供花ですが、喪家の意向で供花を辞退されるケースもあります。

その理由は、会場の広さや祭壇の大きさが関係していることもありますが「相手に負担をかけたくない」というご遺族のお気持ちの表れのこともあります。ご遺族からご辞退を受けた際は、供花を贈ることは控え、後日別の形でお悔やみをお伝えしましょう。

供花をいただいたときのお礼・お返し

ご遺族として、故人と親しかった方から供花を受け取った場合は、返礼をお送りします。

返礼は「お礼状を送る」または「お礼状に返礼品を添えて送る」のが一般的です。「返礼不要」と記載されていても、お礼状をお送りして、感謝の気持ちをお伝えするのがいいでしょう。返礼を送るタイミングは、忌明けとなる四十九日法要の後になります。

お礼状の文例

お礼状には、次の3つのポイントを記載しましょう。

供花に対する感謝の気持ち
御霊前に供花をお供えし、無事葬儀が終わったことを報告
直接お会いしてお礼をできないことへのお詫び

<文例>

謹啓

この度は、亡父〇〇〇〇の葬儀に際し、ご丁寧な供花を賜り、誠にありがとうございました。

心温まるお心遣いに、家族一同、深く感謝いたしております。

美しい花々は、葬儀会場を華やかに彩り、故人を偲ぶ私たちにとって大きな支えとなりました。故人もさぞ喜んでいることと思います。

お陰様で無事葬儀を終えることができましたことを ここにご報告いたします。

本来であれば、直接お会いしてお礼を申し上げるべきところ、書状にて失礼いたします。

謹白

令和〇年〇月〇日

[ 喪主住所 ]

[ 喪主氏名 ]

返礼品の種類・費用相場

返礼品は、香典返しに使用される品物と同じようなものを選びます。

・お茶
・海苔
・お菓子
・コーヒー
・タオル
・カタログギフト など

返礼品は「消え物」と呼ばれるあとに残らない品を選ぶのが適しています。お茶や海苔、お菓子、コーヒーなどが消え物に該当します。ただし、消え物ではありませんが、実用的で用意しやすいタオルやカタログギフトなども選ばれています。

供花料とは?

供花を贈る代わりに、お通夜や葬儀の場でご遺族に「供花料」をお渡しすることもあります。供花料は「供花の費用をまかなうお金」という意味に加えて「ご遺族へのお見舞い」という意味もあります。

供花料と香典の違い

お通夜や葬儀の場でお渡しするお金というと「香典」を思い浮かべる人もおおいでしょう。

香典は、故人のご霊前にお供えするものであり、ご遺族へのお見舞いの意味を込めた供花料とは目的が異なります。そのため、供花料は香典とは別に用意します。ただし、供花料は必ずお渡しするものではなく、地域の風習によって異なるため、事前に確認しておくといいでしょう。

供花料の包み方・渡し方

供花料は、不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)や白い無地の封筒に包んでお渡しします。表書きの中央上部に「御花代」と書き、中央下部には贈る方の氏名を書きます。金額や住所は裏面に書きます。

ご遺族へのお見舞いでもある供花代は、お通夜や葬儀の際に、ご遺族に直接手渡しするのが基本です。ただし「香典と一緒に受付でお渡しする」など指定されている場合は、その方法に従いましょう。

【まとめ】供花を贈る際はタイミングやマナーを理解しておくことが大切

お悔やみの気持ちを伝える供花は、お別れの場を美しい花で彩り、残された方に気持ちの安らぎを与える役割もあります。供花を贈る際は、お届けするタイミングや名札のつけ方などを理解したうえで、手配することが大切です。

また、供花を受け取った場合も、後日、お礼状や返礼品をお送りして感謝の気持ちを伝えましょう。

供花の手配や返礼方法についてお困りの際は、まずは葬儀社に相談してみることをおすすめします。

メモリアルアートの大野屋では、供花のご手配も承っております。

メモリアルアートの大野屋「ご供花について」

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