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選ぶべき葬儀の種類は?一般葬、家族葬、直葬のメリットとデメリット・費用比較

公開日:2023/11/13

更新日:2023/11/13

選ぶべき葬儀の種類は?一般葬、家族葬、直葬のメリットとデメリット・費用比較

葬儀アイコン目次

お葬式は、故人との別れと向き合うための大切な儀式です。悔いのないお葬式を行うためには、葬儀の種類やそれぞれの特徴について理解しておくことが大切です。

この記事では、葬儀の種類ごとに特徴やメリット・デメリット、費用相場を詳しく解説します。さまざまな種類の葬儀の中から、故人の希望や家族のニーズに合わせた葬儀を選ぶためのポイントについても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

1.葬儀の種類

一般的に、葬儀には「一般葬」「家族葬」「一日葬」「直葬」の4種類があり、それぞれ参列者数や規模、所要時間などが異なります。

葬儀の種類 参列者数・規模 所要時間
一般葬 60~100人前後 2日
家族葬 10~25人前後 2日
一日葬 20~40人前後 1日(5時間前後)
直葬 10人前後 1日(2時間前後)

ただし、葬儀の種類を選ぶ際、参列者数や規模、所要時間だけで決めてしまうと、悔いが残る可能性があります。それぞれの葬儀の特徴や意味合いを理解したうえで、故人の思いや家族の希望に合うスタイルを選ぶことが大切です。

そのためにも、葬儀の種類ごとの特徴を、十分に理解しておきましょう。ここからは、葬儀の種類ごとに特徴やメリット・デメリットを解説します。

2.一般葬の特徴

一般葬とは、いわゆる「従来どおりのお葬式」のことです。

家族や親戚、友人、近所の方、会社の同僚など、故人や遺族と親交のあった方に広く参列していただく葬儀になります。そのため、参列者数は60〜100人前後が一般的で、4種類の葬儀の中でも、最も参列者数が多い傾向があります。

一般葬では、まずは初日に「お通夜」を行い、翌日に「葬儀・告別式」を行うのが一般的です。

お通夜とは、故人の家族や親しかった人が集まり、故人との最後の夜を過ごす儀式のことです。夕方18時ごろからお通夜を開始して、2時間前後で終了する流れが主流です。お通夜の翌日には、お別れの儀式となる葬儀・告別式を行い、その後に火葬を行います。

一般葬は、参列者が多くなることから、葬儀場(斎場・セレモニーホールなど)、寺院、神社などで行うのが一般的です。

一般葬のメリット

・故人と親交のあった多くの方に参列していただける

・慣習に則ったお別れができる

一般葬の最大のメリットは、故人や遺族と親交のあった幅広い方々に参列していただけることです。故人や遺族、周囲の方々への配慮ができ、故人と最後のお別れをしっかりと行うことができます。

また、一般葬は従来どおりのしきたりや慣習に則った儀式を行うため、周囲の方々の理解を得やすいこともメリットの1つです。

一般葬のデメリット

・参列者が多く葬儀の規模が大きいため、費用が高くなりやすい

・葬儀の準備や参列者への対応が多くなる

参列者が多いことはメリットの1つではありますが、その分葬儀の規模が大きくなり、費用も高くなりがちです。多くの方にご参列いただけるように、葬儀場も広い場所を確保する必要があります。

また、一般葬は通夜に始まり、葬儀・告別式、火葬と2日にわたって儀式が続きます。その間、喪主や遺族は葬儀の準備や参列者の対応に追われて、忙しい時間を過ごすことになります。

メモリアルアートの大野屋「葬儀プラン(一般葬)」

3.家族葬の特徴

家族葬とは、家族や故人と深い親交があった友人のみなどが参列する小規模な葬儀のことです。

家族葬も一般葬と同じく、初日にお通夜、2日目に葬儀・告別式、火葬という流れで行われますが、参列者の数は10〜25名程度と一般葬に比べて少なくなります。「家族葬」という名前から、家族しか参列できないようなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、家族以外の参列も可能です。

親しい人のみが集まるため、落ち着いた雰囲気の中、故人を見送ることができる葬儀スタイルです。近年は、一般葬よりも規模の小さい家族葬が選ばれる傾向にあります。

家族葬は、葬儀場で行われるのが一般的ですが、一般葬のような大規模な会場は必要ありません。家族葬に対応している小規模な葬儀場を選びましょう。また、故人の自宅や寺院、神社などで行われる場合もあります。

家族葬のメリット

・落ち着いた雰囲気で故人との別れの時間を過ごせる

・葬儀の費用や喪主・遺族の負担を抑えられる

家族葬は、家族や親族、親しい友人など、気心が知れた方のみが参列する葬儀です。そのため、家庭的で落ち着いた雰囲気の中、葬儀を行うことができます。

また、葬儀の規模が小さいので、その分費用も抑えられます。参列者が少ないことから、遺族の準備や対応の負担も少なく、故人とのお別れの時間をゆっくりと過ごせるでしょう。

家族葬のデメリット

・参列できない人がでてくる可能性がある

限られた人のみが参列する家族葬の場合、状況によっては、参列したくてもできない人がでてしまう可能性もあります。そのため、家族葬で行うことをあらかじめ周囲に伝えて、参列できない方へは十分な配慮を心がけましょう。

メモリアルアートの大野屋「葬儀プラン(家族葬)」

4.一日葬の特徴

一日葬とは、お通夜を行わず、葬儀・告別式、火葬のみを1日で行う葬儀のことです。

一般葬や家族葬では、初日はお通夜、2日目に葬儀・告別式、火葬を行うのが一般的です。そのため、2日間を要しますが、一日葬ではお通夜を省略することで、葬儀を1日で行います。

喪主が高齢で体力的に不安がある、参列者のスケジュール調整が難しいなど、何らかの理由で葬儀の時間を短縮したい場合に選ばれる葬儀スタイルです。

一日葬は、葬儀場で行われるのが一般的です。葬儀自体は1日で終わりますが、日本では火葬は故人が亡くなられてから24時間以上経過しないと行うことができないため、葬儀までご遺体を安置する場所が必要になります。ご自宅以外で安置する場合は、安置室のある葬儀場を選びましょう。

一日葬のメリット

・葬儀の費用や喪主・遺族の負担を抑えられる

・1日で終わるため、参列者のスケジュール調整がしやすい

一日葬は、お通夜を省略するため、その分費用を抑えやすい傾向があります。また、一般葬よりも規模が小さいケースが多く、準備や参列者の対応などの負担も抑えられます。

また、一般葬では、遠方の親族や知人などは、通夜から葬儀・告別式、火葬まで参列する場合、宿泊が伴うことも少なくありません。その場合、2日間のスケジュール調整が必要となりますが、一日葬であればスケジュール調整の負担も少なくなります。

一日葬のデメリット

・故人とのお別れの時間が短くなる

・周囲の人への配慮が必要な場合もある

・菩提寺がある場合は一日葬ができない場合もある

一日葬は、故人との最後の夜を過ごすお通夜が省略されます。そのため、故人とのお別れの時間が短くなり、寂しさを感じてしまう可能性もあるでしょう。また、通常の流れとは異なる葬儀のため、遺族や知人の中に、しきたりや慣習を重んじる方がいる場合は、事前に十分な配慮が必要です。

先祖代々の菩提寺がある場合は、事前に一日葬で行いたい旨を伝えて、住職に許可をいただくことが大切です。ただし、仏式の葬儀は、通夜から葬儀・告別式、火葬の流れが宗教的な意味をもつため、一日葬ができないケースも少なくありません。

メモリアルアートの大野屋「葬儀プラン(一日葬)」

5.直葬の特徴

直葬とは、通夜や葬儀・告別式などの儀式を省き、火葬のみを行う葬儀のことです。

参列者を招かずに、家族やごく親しい友人のみで行います。一般葬のようなお別れの儀式はなく、火葬の前に家族や友人だけでお別れを告げて、すぐに火葬を行います。そのため、所要時間はトータルで2時間前後となり、そのほかの葬儀に比べると非常に短くなるのが特徴です。

直葬を行う場所は火葬場になりますが、火葬場への連絡やご遺体の移動は、葬儀社が行うのが一般的です。また、火葬が行われるまで、ご遺体は自宅や斎場の安置室で安置します。そのため、直葬を選択した場合でも、まずは葬儀社に段取りを相談しましょう。

直葬を選択する方の多くは、経済的な理由や故人の遺言など、何らかの理由があります。また、直葬は、宗教的な儀式をすべて省いてしまうため、菩提寺がある場合は、直葬を選択できない可能性も高いため注意しましょう。

直葬のメリット

・宗教的な儀式を行わないため、費用を大きく抑えられる

・葬儀にかかる時間が短く、遺族の負担が少ない

直葬は、通夜や葬儀・告別式を行わないため、葬儀場の費用や参列者のための飲食費、返礼品日などがかかりません。そのため、そのほかの葬儀に比べると、費用を大きく抑えることが可能です。

直葬のデメリット

・故人と十分なお別れができない場合もある

・周囲の人への配慮が必要な場合もある

・菩提寺がある場合は直葬ができない可能性が高い

直葬は、故人とのお別れの儀式がないため、葬儀の後に悔いが残ったり弔い不足が生じたりする可能性があります。また、伝統的な流れや慣習を重んじる方からは、理解が得られずにトラブルに発展してしまうリスクもあります。

直葬を選択する場合は、事前に家族や遺族、知人にも伝えて、慎重に決断することが大切です。

6.そのほかの葬儀

葬儀は「一般葬」「家族葬」「一日葬」「直葬」の4種類が一般的な選択肢ですが、故人の立場やお別れの仕方によっては、それ以外の葬儀スタイルを選択する場合があります。

例えば、企業の創業者や会長、社長など、多大な功績を残した人が亡くなった場合に、企業が主体となって執り行う葬儀を「社葬」といいます。社葬は、一般的な葬儀と比較すると、参列者が多くなり費用も高くなりますが、費用は遺族ではなく会社が負担します。

また、近年は葬儀ではなく「お別れ会(自由葬)」を行うケースも見られます。お別れ会とは、宗教的な儀式にとらわれず、自由なスタイルで故人を偲ぶ会です。

社葬やお別れ会を行う場合は、その前に「密葬」が行われるのが一般的です。密葬とは、故人の家族や親しい人のみで行われる葬儀のことです。こうした小規模な葬儀には「家族葬」がありますが、家族葬が単体で成立する葬儀であるのに対して、密葬は社葬やお別れ会とセットで執り行われます。

7.葬儀の種類ごとの費用比較

葬儀は種類ごとに規模や流れが異なるため、費用相場にも大きな違いが見られます。葬儀の種類ごとの一般的な費用の目安をまとめました。

・一般葬:150万円前後

・家族葬:90万~100万円前後

・一日葬:80万~90万円前後

・直葬:45万円前後

上記の費用目安は、各葬儀スタイルでの一般的な参列者数を想定した場合の相場となっています。参列者の数や会場の規模、葬儀の内容によっても、かかる費用は前後します。

また、お通夜や葬儀・告別式を行わない直葬であっても、安置室の手配や火葬場の予約などを葬儀社に依頼するため、火葬の実費以外にも費用が発生します。

8.葬儀の種類を選ぶ際のポイント

ひとことに葬儀といっても、そのスタイルはさまざまです。大切な人とのお別れの時間となる葬儀は、悔いの残らない形で行いたいもの。そこで、ここからは、葬儀を選ぶ際の3つのポイントについて解説します。

ポイント① 参列者の人数で選ぶ

生前、多くの方との交流があった場合は、なるべくたくさんの方に参列いただけるような一般葬を選ぶのもいいでしょう。また、故人が高齢で、参列する方が少ないことが予想される場合は、少人数で執り行われる家族葬が適しています。

ポイント② 故人の遺志を尊重して選ぶ

葬儀は、故人と残された人の別れの儀式のため、可能な限り故人の希望を叶えてあげたいと思う方も多いでしょう。生前、故人から葬儀に関する希望を聞いている場合は、その遺志を尊重しながら葬儀の種類を選びましょう。

生前からご自身の葬儀の話をするのは、ご本人にも家族にも、抵抗があるかもしれません。しかし、悔いの残らないお別れをするためにも、伝えられるうちに希望を伝えておくことは大切です。

直接、家族と相談するのが難しい場合は、エンディングノートなどを活用するのも方法のひとつです。参列していただきたい方のリストを作成したり、たくさんの方に見送られたい、家族や友人など親しい方に囲まれて見送られたい、などの希望を書き記しておくといいでしょう。

また、一般的には選択されにくい「直葬」に関しても、故人の強い希望があれば、周囲も納得してくれるかもしれません。

ポイント③ 予算で選ぶ

葬儀は種類ごとに、費用相場が大きく異なります。「なるべく多くの方に参列いただきたい」と思っていても、葬儀代が高くなりすぎて生活費や貯蓄を削るようなことになれば、残された方の生活が苦しくなってしまいます。

そのため、葬儀の種類を選ぶ際は、あらかじめ予算を明確にしておくことが大切です。予算の範囲内で、家族に悔いが残らない葬儀のスタイルを、葬儀社と一緒に検討しましょう。

9.まとめ

葬儀には「一般葬」「家族葬」「一日葬」「直葬」などの種類があります。

従来どおりのお葬式は「一般葬」と呼ばれるもので、1日目にお通夜を行い、2日目に葬儀・告別式、火葬を行います。家族葬も一般葬と流れは同じですが、幅広い方に参列いただける一般葬に対し、家族葬は家族や親族、親しい友人のみが参列する小規模な葬儀となります。

「一日葬」は、1日目のお通夜を省略し、葬儀・告別式、火葬のみを1日で行うスタイルです。また「直葬」は、お別れの儀式を行わず、火葬のみ行う方法になります。

葬儀は種類ごとにメリット・デメリットがあり、費用相場も異なります。葬儀の種類を選ぶ際は、参列者の人数や故人の遺志、ご家族のニーズ、予算などさまざまなポイントを考慮することが大切です。

悔いの残らない葬儀を行うためには、葬儀の「事前相談」もおすすめです。

メモリアルアートの大野屋では、お葬式の事前相談を無料で承っております。お葬式の形は十人十色、お客さまだけの葬儀プランをご提案します。ぜひお気軽にご相談ください。

メモリアルアートの大野屋「葬儀の事前相談」

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