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遺品整理の意義とは?やり方やタイミング、費用相場について解説

公開日:2023/09/13

更新日:2023/09/18

遺品整理の意義とは?やり方やタイミング、費用相場について解説

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「遺品整理」とは、親族や身内が亡くなった際に、故人の身の回りのものを整理して片づける作業のことをいいます。遺品整理は、故人・遺族の双方にとって、非常に大切な作業です。そのため、遺族や親しい方々と協力し、故人の思いを大切にしながら行うことが重要です。

この記事では、遺品整理の意義や具体的なやり方、遺品整理に適したタイミングなどを解説しています。遺品整理を専門業者に依頼する際の費用相場やポイントについても詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

1.遺品整理の意義

遺品整理とは、故人の身の回りの物を整理して、故人が暮らしていた住まいや部屋をきれいに片づけることです。遺品整理には、大きく分けて次の3つの意義があります。

●故人の思い出を残せる
●遺族の気持ちの整理につながる
●故人の住まいや部屋を整理できる

1つずつ詳しく見ていきましょう。

●故人の思い出を残せる

遺品には、故人の思い出がたくさん詰まっています。そのため、遺品整理をすることで、故人の生きてきた証を残して、残された人に伝えることができます。また、こうして遺族や親しい人々と故人の思い出を共有することは、故人の供養にもつながるでしょう。

●遺族の気持ちの整理につながる

遺品整理をしていると、どうしても悲しみや寂しさを感じてしまうかもしれません。しかし、故人の残した遺品と触れ合い、1つずつ丁寧に片づけていくことで、残された人も徐々に気持ちを整理しやすくなります。

●故人の住まいや部屋を整理できる

故人が亡くなったあとは、故人が暮らしていた住まいや部屋を片づける必要があります。しかし、特に故人と離れて暮らしていた遺族の場合、住まいや部屋の片づけは大仕事になるでしょう。そこでまずは、遺品整理を行い少しずつ故人の身の回りのものを片づけていく方法が有効です。

遺品整理を進めておけば、その後の住まいや部屋の片づけや処分もスムーズに進めることができるでしょう。

2.遺品整理の基本的なやり方

遺品整理の流れは、主に次の3ステップで行います。

1.遺品を「必要なもの」と「不要なもの」に仕分けする
2.「不要なもの」を処分する
3.「必要なもの」の保管方法を決めて適切に分配する

1.遺品を「必要なもの」と「不要なもの」に仕分けする

遺品整理では、まず遺品を「必要なもの」と「不要なもの」に仕分けします。必要なものは、故人の形見となる品や貴重品、重要書類、遺族が再利用できるものなどです。また不要なものに分類された遺品はさらに「リサイクルや売却可能なもの」「廃棄するもの」にわけます。

必要なもの 不要なもの
【故人の形見となる品】
●故人が生前に大切にしていたもの
●故人の思い出があるもの(写真や手紙など)
●故人が残したメッセージや作品 など
【貴重品・重要書類】
●現金
●通帳
●クレジットカード
●宝石や貴金属
●美術品
●有価証券
●保険証券
●印鑑
●パスポート
●運転免許証
●健康保険証
●印鑑証明書
●契約書
●遺言書
●エンディングノート など
【リサイクルや売却が可能なもの】
●家具や家電
●衣類
●食器
●書籍 など
【廃棄するもの】
●上記以外の不要なもの

2.「不要なもの」を処分する

遺品を仕分けして「不要なもの」に分類された品を処分していきます。不要なものの中でも「リサイクルや売却が可能なもの」は、リサイクルショップや不用品買い取り業者に査定をしてもらい、売却します。

リサイクルや売却が難しいものは、各自治体のルールに従って廃棄しましょう。特に大型家具や家電の廃棄は、処分費用が発生したり引き取りのスケジュールを調整したりする必要があるため、あらかじめ準備をしておくとスムーズでしょう。

3.「必要なもの」を適切に分配する

必要なものの中でも、残しておくべき重要書類などは、遺族の中で保管方法を決めておきます。また、故人の形見となる品は、遺族や親族で適切に分配します。故人の思いや希望を尊重し、残された人が納得のできる方法で分配しましょう。

ただし、資産価値の高いものや売却して現金化できる遺品の分配は、遺産の「相続」に該当します。相続の内容によっては相続税が発生する場合もあるため、必ず相続人全員で集まり、話し合って分配方法を決定しましょう。

3.遺品整理の注意点

遺品整理をスムーズに行うためには、以下の点に注意しておくことが必要です。

●感情的にならず、冷静に行う

遺品整理は、遺族や親しい人にとって、故人を思い偲ぶ時間でもあります。故人を思うがゆえに、つい感情的になってしまい、作業がなかなか進まないこともあるでしょう。また、悲しみや寂しさの感情から、大切な遺品を捨ててしまうといったケースもあります。

大切な遺品を適切に扱うためにも、遺品整理に行う際は、故人の思いを尊重し気持ちを落ち着けて、冷静に見極めることが大切です。

●遺族や親族と相談しながら行う

遺品整理は、遺族や親族で行うことが多い作業です。遺品の中には、遺族の思い入れの強いものや資産価値の高いものなど、さまざまな品があります。そのため、分配方法によっては、遺族同士で心理的・金銭的なトラブルに発展してしまう可能性もあるのです。

こうしたトラブルを避けるためにも、遺品整理は必ず遺族や親族と話し合いながら、丁寧に進めることが大切です。また、金銭トラブルを防ぐためには、資産価値の高い遺品の整理をする際は、相続人全員で話し合いましょう。また、資産価値の高い遺品の整理については、遺族や親族だけで決定せず、専門家に相談するのも方法のひとつです。

●遺品整理の記録を残しておく

遺品整理の際には、分配した物品や処分した物品の記録を残しておきましょう。遺品整理では、膨大な品の分配や処分を行う場合もあります。しばらくして「あの品はどこにあるのか?」といった場合も、記録がないと探すのに大きな労力を割くことになります。
また、遺品整理によって財産相続が発生した場合は、税務調査を受ける可能性もあります。遺品整理時の記録があれば、税務調査の際も適切な対応が可能でしょう。

4.遺品整理のタイミング

遺品整理そのものには、法的な期限はありませんが、相続や住居の関係で、早めに取り組むほうが良いケースもあります。
しかし、故人との別れから1週間前後は、通夜、葬儀、告別式などの段取りで、遺族は非常に忙しくなります。また、精神的にもつらい状況のため、落ち着いて遺品と向き合うことも難しいかもしれません。

そのため、遺品整理は以下のようなタイミングで行われるのが一般的です。

●役所などへの諸手続きのあと|亡くなられてから1か月後以降
●四十九日などの法要のタイミング|亡くなられてから1.5か月後
●相続税申告前のタイミング|亡くなられてから7~8か月後
●賃貸物件であれば、退去前のタイミング

●役所などへの諸手続きのあと|亡くなられてから1か月後以降

人が亡くなると、まずは死亡届提出や年金・社会保険の手続き、金融機関での手続きなどが必要になります。こうした手続きは、亡くなられた直後〜1か月の間を目安に行います。

この期間は、諸手続きで忙しく、なかなか遺品整理まで手が回りません。また、故人との別れの直後でもあるため、気持ちの整理もつきにくいでしょう。そのため、諸手続きが落ち着いたあとのタイミングから、遺品整理を始めるのが適しています。

●四十九日などの法要のタイミング|亡くなられてから1.5か月後

四十九日などの法要の際は、遺族が集まるタイミングなので、遺品整理を行いやすいでしょう。遺族同士が離れて暮らしている場合なども、法要のタイミングに合わせて遺品整理を行えば、遺族が集まりやすくなります。

●相続税申告前のタイミング|亡くなられてから7か月前後

故人の遺産を相続し、相続税の納税義務者となった場合は「被相続人が死亡したことを知った翌日から10ヵ月以内」に相続税の申告を行います。遺産整理によって資産価値の高い遺品を受け取った場合も、相続税が発生するケースがあります。

そのため、相続税申告前のタイミングで遺産整理を行う必要があるのです。期日が「被相続人(故人)が亡くなったことを知った翌日から10か月以内」なので、諸々の手続きや親族との相談の期間も含めて、亡くなられてから7ヵ月前後のタイミングで行うのが良いでしょう。

●賃貸物件であれば、退去前のタイミング

遺品整理は、故人との別れを経て諸々の手続きが落ち着いたタイミングで行うのが適しています。しかし、故人が賃貸物件に住んでいた場合、賃貸物件を退去するタイミングも考慮する必要があります。
相続人が家賃を払い続けていれば、退去の必要はありませんが、退去日が決まっている場合は、早めに遺品整理に着手しましょう。

5.遺品整理を専門業者に依頼した場合の費用相場

遺品整理は、遺品の仕分けに始まり、不用品の処分や遺品の分配など、遺族にとっても労力のかかる作業です。また、処分すべきものの判断や処分方法の調査など、慣れない作業も多く、精神的な負担も少なくありません。

遺品整理を遺族だけで行うのが難しい場合は「専門業者に依頼する」という方法もあります。遺品整理を専門業者に依頼した場合の費用相場は、遺品整理の規模や作業内容によって異なりますが、一般的には以下のとおりです。

●1ルーム:3万円〜10万円
●1LDK:7万円〜20万円
●2LDK:12万円〜30万円
●3LDK以上:20万円以上
※価格は概算であり、お部屋の状況や携わる作業人数によってお見積りも変わってくるのが一般的です。

遺品整理の費用は、家の広さや家財の量、作業範囲によって前後します。例えば、1ルームの場合は家財の量が少ないため、費用も安くなります。一方、2LDK以上になると、家財の量が多くなるため、その分費用も高くなります。

作業内容は、遺品の仕分けや処分、買取、整理後の簡易清掃、特殊清掃などがあげられます。遺品の仕分けや処分だけであれば、費用は比較的安くなるでしょう。一方、特殊清掃が必要な場合は、費用が高くなります。

6.遺品整理を専門業者に依頼するメリット

遺品整理を専門業者に依頼するメリットは、大きく分けて以下の5つがあげられます。

●時間と労力を節約できる

遺品整理は、時間と労力を要する作業です。また、多くの人が初めての遺品整理に戸惑い「何から手を付けていいのかわからず、時間ばかりが過ぎてしまった」というケースも少なくありません。
遺品整理を専門業者に依頼することで、遺族は時間と労力を節約することができます。また、専門業者であれば効率的な段取りや作業方法を熟知しているので、遺族の精神的な負担を軽減しながら、素早く作業を進めてもらえます。

●遺品を適切に整理・処分できる

遺品整理では「必要な重要書類を誤って捨ててしまった」「資産価値のあるものがわからず、処分してしまい後悔している」といった失敗談も少なくありません。

遺品整理の専門業者は、専門知識と豊富な実績から、遺品を適切に整理・処分してくれます。業者によっては、買取サービスを実施している場合もあるため、遺品を売却し現金化することもできるでしょう。

●大型家具・家電も適切に運び出してもらえる

遺品整理では、大型家具や家電を家から運び出す作業が必要な場合もあります。こうした大型家具・家電の搬出は、素人では難しく、誤って住まいを傷つけてしまったり、家具・家電を壊してしまったりといった失敗もあるでしょう。また、大型家具や家電を動かすと、思わぬケガや事故につながるリスクもあります。

遺品整理の専門業者であれば、こうした大型家具・家電の搬出もスムーズです。住まいを傷つけることなく、丁寧に運び出してもらえるため、安心して作業ができるでしょう。

7.遺品整理の依頼先の選び方

遺品整理を専門業者に依頼すると、時間や労力を省けて、遺品の適切な整理・処分が可能です。しかし、遺品には故人が残してくれた大切な品も多く含まれています。「業者に依頼したら、大切な品を雑に扱われるかもしれない」といった不安を抱えていえる人もいるのではないでしょうか?

そこでここからは、信頼できる依頼先の選び方について解説します。以下で紹介するポイントを理解して、安心して任せられる遺品整理の専門業者を選びましょう。

●実績と信頼性のある「専門業者」を選ぶ

まずは、各社のHPなどを確認して、サービスの内容や実績、口コミをチェックしましょう。遺品整理の専門業者を利用したことがある知人がいれば、口コミや感想を聞いてみるのも有効な方法です。

ポイントとなるのは「専門業者」であるかどうかです。近年はリサイクルショップや引越業者がサービスの1つとして遺品整理を行っている場合もあります。しかし、リサイクルや引越と遺品整理は、根本的に考え方が異なります。そのため、業者に依頼する際は、遺品整理を専門に取り扱う会社を選ぶことが重要です。

●費用が明瞭な専門業者を選ぶ

遺品整理の費用は、家財の量や作業内容によって異なります。見積もりを依頼した際に、費用の詳細が明確な業者であれば、追加料金の発生を防ぐことができます。また、見積金額について質問した際に、的確な返答が得られる業者は信頼できるでしょう。

●適切な資格を有している専門業者を選ぶ

遺品の整理や仕分けは、特別な資格を有していなくても行うことができるサービスです。しかし、遺品整理の中でも特定の作業に関しては、許可が必要なものもあります。

例えば、不用品の収集、運搬、処分を行う場合は「一般廃棄物収集運搬許可」が必要になります。また、不用品の買取を行う場合は「古物商許可」が必要です。遺品整理サービスを行う業者で、不用品の処分・買取がサービスに含まれている場合は、これらの許可を取得しているか確認してみましょう。

また「遺品整理士」という民間資格もあります。これは、国家資格のような業務独占資格ではありませんが、遺品整理の取り扱い手順や遺品整理に係わる法規制を正しく学んだ人が取得できる資格です。

こうした資格を有するスタッフがいる専門業者であれば、遺族に配慮した適切な対応をしてもらえる可能性が高いといえます。依頼先を選ぶ際は、資格や許可の取得有無もチェックしてみましょう。

8.まとめ

故人の身の回りの物を整理して、故人が暮らしていた住まいや部屋をきれいに片づける「遺品整理」には、故人との思い出を残し、遺族の気持ちを整理する意義があります。また、遺品整理をすることは、故人の住まいや家を片づけて、相続をスムーズに進めることにもつながります。

遺品整理は、故人の思いや希望を尊重し、親族や相続人一同で相談しながら進めましょう。遺品整理のタイミングは、遺族の生活や気持ちが落ち着いた時期や、遺族が集まる法要の時期などが適しています。また、相続税が発生する場合は、申告までに遺品整理をしましょう。

遺品整理は、遺品の仕分けや分配、不用品の売却、処分といったさまざまな作業が発生します。遺族にとっては精神的な負担だけではなく、多大な時間や労力が必要になるでしょう。遺品整理をスムーズに行うためには「専門業者に依頼する」といった選択肢もあります。

メモリアルアートの大野屋では、遺品整理のサポートも行っております。遺品整理でお悩みの際は、ぜひご相談ください。

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 (メモリアルアートの大野屋 提携)

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