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テーマ:お葬式用語

弔い(とむらい)不足とは

公開日:2023/04/28

更新日:2023/05/02

弔い(とむらい)不足とは

「葬儀をやり直したい」「もう一度お別れをする機会が欲しい」
このような気持ちを抱いている、または抱いたことがある人も多いのではないでしょうか。もしかすると、それは「弔い不足」を感じている状態かもしれません。
弔い不足を感じたらどう対処すればよいのか。弔い不足にならないためには何を準備したらよいのか。葬儀の専門家が解説します。

葬儀アイコン目次

■弔い不足について

弔い不足について明確な定義はありませんが、当社では弔いの儀式を終えた後、故人の遺族や縁のあった人が後悔や心残りを感じることと定義づけています。

昨今の葬儀業界では葬儀の小規模化・簡素化が進み、新型コロナウイルスによりその変化がさらに加速しました。その結果、喪主や参列できなかった方から「心残りや後悔を感じる」という声が上がっており、その現象が「弔い不足」として昨今注目されているのです。

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当社が2022年11月に行った調査によると、これまでに経験したご供養全般について、「後悔や心残りに感じている」人は約30%にも及び、「もう一度お別れする機会が欲しい」人は約45%という結果に。こうした弔い不足を抱える方が近年多く見受けられており、当社では今後取り組むべき葬儀業界の問題と考えています。

■弔い不足が起こる背景

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儀式は行わず火葬だけを執り行う「直葬」や、通夜を行わない「一日葬」、遺骨や遺灰・想い出の品の一部を収納して供養する「手元供養」など、最近は葬儀の多様化と同時に小規模化・簡素化が進んでいます。

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特に家族葬の施行割合はここ10年で2倍以上に。その要因は少子高齢化や経済的負担、宗教観の希薄化などさまざまですが、コロナ禍でその流れが一気に加速しました。

こうして弔いのスタイルが多様化し、多くの選択肢が増えるなか、なぜ弔い不足を感じてしまうのでしょうか。主に3つのケースが想定されます。

1. 普遍的な遺族の気持ちから来る弔い不足
「忙しさを理由になかなか会っていなかった」「もっと会って話をするべきだった」など、遺族として感じ得る普遍的な感情が弔い不足につながるケース。コロナ禍で外出が制限された近年は、特にそう感じてしまった方も多いのではないでしょうか。

2. 供養方法のミスマッチによる心残り
自らの想いと実際に選択した葬儀形式のミスマッチが原因となるケース。故人をどう見送りたいか考える機会がないままその時を迎えた場合、よく理解できないまま葬儀形式を選択することになりかねません。その結果望まない高額な葬儀や逆に必要以上に簡素な葬儀形式を選択してしまい、「この葬儀で本当によかったのだろうか?」と感じてしまうケースもあります。

3.お別れに立ち会えない遺憾の気持ち
仕事や自身の体調など、様々な理由で葬儀に立ち会えなかったことが原因となるケース。遺族だけでなく、親族や親しかった友人、勤め先の同僚なども該当します。最近ではコロナ禍で葬儀の小規模化・簡素化が進んだために、「親戚なのに、 葬儀の通知をしてもらえなかった」「とても仲の良い友人だったのに、亡くなったことを後から知った」という声が寄せられることも多くなりました。

【葬儀で心残りや不満にお感じになった具体的な声】

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■弔い不足にならないためには?

【弔い不足にならないためのチェックリスト】
✅故人様の親族関係や職場、ご友人、ご近所付き合いなど、これまでの関係性を確認しましたか?
→交友関係が広い方の葬儀を家族葬で行なった場合、葬儀が終わってから「声をかけてほしかった」「最後に顔を見たかった」など、家族以外の方が「弔い不足」を感じる場合があります。関係性が確認できない場合は、年賀状や手紙、携帯やSNSの履歴などを調べてみてください。

✅火葬のみを行う場合や通夜式を行わない場合、親しかった親族など、お別れに参列できない人がいないか確認しましたか?
→本来、参列はお通夜がメインであり、葬儀(告別式)に参列できない方はお通夜に参列されることが多いです。そのため、お通夜を行なわない形式では、必然と家族のみになり、家族以外の方の「弔い不足」に繋がります。

✅終活ノートやエンディングノートなど、故人が遺した本人の希望(お葬式やお墓について)を確認しましたか?
→葬儀の時には慌ててしまい、正確な判断がつかないまま進めてしまいがちです。葬儀が終わった後に、故人の希望が書かれた書類が見つかるケースもあるため、生前からしっかり把握しておくことが重要です。

✅葬儀社へ事前に相談されていますか?
→葬儀は予期せず起こり得るもの。時間に迫られながら数多くのことを決めなくてはならず、どうして良いかわからないため、葬儀社の言われるがままに進めてしまうなんてことも。
「思ったよりも費用がかかった」「想像以上に簡素になってしまった」なんてことにならないように、事前に相談することである程度、葬儀のイメージを持っておくことが大切です。

最近では「葬儀をやり直したい」と弔い直しをされる方も増えていることから、自分が納得できる弔い方法を選択したい、そして多様な弔いスタイルについて理解を深めたいという動きが広がっております。

納得できる弔い方を選択するためには、お葬式について考えてみること、事前に情報を収集することが大切。上のチェックリストをもとに、今から準備しておくと安心です。

また、当社では、弔い方法のミスマッチが起きないように、お客様の状況にあったご提案とより良いお見送りによって遺族の心を少しでも癒せるようお手伝いしています。

■弔い不足を感じてしまったら?

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万が一弔い不足を感じてしまったときは、「弔い不足相談窓口」へご連絡ください。
お話を伺い、お別れ会、お墓参り、回忌法要、後日の弔問等の適切な解決策をご紹介いたします。

>>>「弔い不足相談窓口」はこちら

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