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創業当時の大野屋 多磨店
公開日:2026/09/28
更新日:2026/09/29
目次葬儀の準備を進めるなかで、「戒名」と「法名」はどう違うのか、故人にはどちらを授けてもらうのか、迷う方もいらっしゃるでしょう。どちらも仏弟子として授かる名前ですが、呼び方やその背景にある教えは宗派によって異なります。
そこでこの記事では、戒名と法名の違いをはじめ、授かる時期や葬儀後の扱い、戒名を授からない場合に確認したいことを解説します。
● 戒名と法名の違いを知りたい人
● 戒名の宗派ごとの違いを知りたい人
● 戒名・法名を授かるタイミングを知りたい人
● 戒名・法名と位牌の関係を知りたい人
戒名と法名は、どちらも仏弟子として授かる名前です。ただし、宗派によって呼び方や、その背景にある教えが異なります。
浄土真宗では「法名」、日蓮宗では一般的に「法号」、そのほかの多くの宗派では「戒名」と呼びます。なお、「俗名(ぞくみょう)」とは、日常生活で使う名前のことです。
まずは戒名と法名、それぞれの意味を確認しましょう。
戒名は、戒を受けて仏弟子となった証として授かる名前です。
本来は生前に仏門に入った人が授かるものでしたが、現在は亡くなった際に授かる名前として認識されることが多くなっています。生前にも授かることがあるため「亡くなってから付ける名前」に限られるわけではありません。
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法名は、浄土真宗で仏弟子となった証として授かる名前です。
浄土真宗では、戒律を守る修行によって救われるのではなく、阿弥陀如来のはたらきによって救われると考えます。そのため、戒を受けることに由来する「戒名」ではなく「法名」という呼び方を用います。
法名は、亡くなった方だけに授けられる名前ではありません。生前に授かることもできます。浄土真宗の教えや葬儀の特徴については、以下の記事でも解説しています。
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戒名と法名には、どちらも仏弟子として授かる名前という共通点があります。一方で、まったく同じ意味の言葉ではありません。それぞれの呼び方には、宗派の教えが反映されています。
| 戒名 | 法名 | |
|---|---|---|
| 主に用いる宗派 | 浄土真宗以外の多くの宗派 | 浄土真宗 |
| 名前の背景 | 戒を受け、仏弟子となる | 仏法に帰依し、仏弟子となる |
| 授かる時期 | 生前、葬儀に際してなど | 生前の帰敬式、葬儀に際してなど |
| 表記例 | 〇〇信士、〇〇信女など | 釋〇〇、釋尼〇〇など |
| 葬儀後の扱い | 位牌などに記す場合がある | 法名軸や過去帳などに記す |
ただし、上記表は一般的な例です。表記や仏具の扱いは宗派・寺院によって異なります。とくに「釋尼」の使用には浄土真宗の派による違いがあるため、詳しくは菩提寺にご確認ください。
戒名の構成や付け方、お布施については、以下の記事でも詳しく解説しています。
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日蓮宗では、仏弟子として授かる名前を一般的に「法号(ほうごう)」と呼びます。日蓮宗では、法華経を信じ、その教えを守ることを大切にしています。こうした教えを背景に、戒を受けることに由来する「戒名」ではなく、「法号」という呼び方を用いるのです。
法号には、法華経や日蓮聖人の教えにちなむ「法」「妙」などの字が用いられる場合があります。
浄土宗、曹洞宗、臨済宗、天台宗、真言宗などでは、一般的に「戒名」と呼びます。代表的な宗派で使われる呼び方と特徴を、以下の表にまとめました。
| 宗派 | 一般的な呼び方 |
|---|---|
| 浄土真宗 | 法名 |
| 日蓮宗 | 法号 |
| 浄土宗 | 戒名 |
| 曹洞宗 | 戒名 |
| 臨済宗 | 戒名 |
| 天台宗 | 戒名 |
| 真言宗 | 戒名 |
ただし、上記は一般的な呼び方を示した表です。同じ宗派でも派や寺院によって異なる場合があります。ご自身やご家族の宗派がわからない場合は、菩提寺や葬儀社に確認しましょう。
宗派による葬儀や作法の違いは、以下の記事でも紹介しています。
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戒名も法名も、亡くなった後に初めて授かるものとは限りません。生前に授かる場合と、葬儀に際して授かる場合があります。
戒名は本来、仏門に入る際に生前に授かる名前です。現在は、亡くなった後に葬儀に際して授かることが多く、一般的には通夜や葬儀に向けて僧侶に相談します。
ただし、生前に戒名を授かっている場合は、葬儀でその戒名を用います。ご家族が把握していないこともあるため、故人が寺院から受け取った書面などがないか確認しておくとよいでしょう。
浄土真宗の法名も、本来は生前に授かる名前です。法名を授かる儀式は「帰敬式(ききょうしき)」といい「おかみそり」とも呼ばれています。帰敬式は、仏・法・僧をよりどころとして生きることを誓う儀式で、受式すると法名が授けられます。
一方、現在は生前に法名を授かっておらず、亡くなった際に授かるケースも多く見られます。その場合は、葬儀に際して僧侶から法名を授けてもらいます。生前に帰敬式を受けていた可能性があるときは、ご家族や菩提寺に確認しましょう。
戒名や法名は、基本的に所属する寺院や僧侶から授かります。本人やご遺族が名前を自由に決めるものではありませんが、使ってほしい漢字や故人の人柄など、伝えたいことがあれば寺院に相談できます。希望する文字を必ず使えるとは限らないため、決め方も含めて確認するとよいでしょう。
菩提寺がある場合は、まずその寺院へ相談しましょう。菩提寺がない、またはどこかわからない場合の対応は、以下の記事で紹介しています。
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葬儀の後、故人の戒名は位牌に記されるのが一般的です。ただし、浄土真宗では原則として位牌を用いず、法名を法名軸や過去帳に記します。ここでは、宗派による違いを踏まえ、戒名・法名と仏具の関係を説明します。
位牌を用いる宗派では、戒名を位牌に記します。葬儀の際には白木位牌を用い、一般的には四十九日法要に合わせて本位牌を用意します。位牌には戒名のほか、故人の俗名や没年月日なども記されます。
位牌に記す文字や、本位牌への切り替え方は、宗派や寺院によって異なります。作成する前に菩提寺へ確認しておくと安心です。白木位牌と本位牌の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
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浄土真宗では、亡くなった方は阿弥陀如来のはたらきによって浄土に往生すると考えるため、原則として位牌を用いません。代わりに、故人の法名などを記した「法名軸」や「過去帳」を用います。法名軸は仏壇に掛ける小さな掛け軸、過去帳はご先祖の法名や没年月日などを記録する帳面です。
どちらを用いるか、何を記すかは寺院やご家庭の習慣によっても異なります。すでに仏壇や過去帳がある場合は、その扱いも含めて菩提寺に相談しましょう。
仏式の葬儀では、故人が戒名や法名を授かるのが一般的です。ただし、戒名がないと葬儀ができないと一律にはいえません。宗派や寺院の考え方、希望する葬儀の形式によって対応が異なります。
戒名を授からずに葬儀を行えるかは、読経を依頼する寺院などに確認が必要です。宗教儀礼を行わない無宗教葬では、戒名は必要ありません。菩提寺がある場合は、戒名を授かることが一般的です。万が一、戒名を授からないという希望がある場合は、遺族だけで判断せず、事前に菩提寺へ相談しましょう。
葬儀だけでなく、その後の納骨にも注意が必要です。寺院の墓地では、戒名がないと納骨を認められない場合があります。また、戒名を授からなくても、僧侶に読経をお願いする際にはお布施が必要になることがあります。親族の中に戒名を重視する方がいれば、葬儀後に意見が食い違うかもしれません。
故人の希望を踏まえ、菩提寺と親族に相談したうえで決めるとよいでしょう。
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戒名や法名を授かる際のお布施について、金額が気になる方も多いでしょう。お布施に一律の決まりはないため、事前に寺院へ確認することが大切です。
戒名を授かる際のお布施は、宗派や寺院、地域、戒名の内容などによって異なります。法名についても、一律の金額が決まっているわけではありません。菩提寺がある場合は、葬儀の準備を進める際に、お布施についても相談しておくとよいでしょう。
金額の目安や渡し方については、以下の記事で詳しく解説しています。
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ここでは、戒名・法名を授かる時期や名前の決め方、俗名での葬儀など、よくある疑問にお答えします。
A 仏式の葬儀を行う場合、戒名は一般的にお通夜や葬儀が始まる前までに授かります。葬儀での読経や白木位牌に戒名を用いるため、早めに寺院へ相談しましょう。葬儀後に授かる場合もありますが、本位牌に戒名を記す予定なら、四十九日法要までの準備について寺院に確認してください。
A 戒名と法名は共通する意味を持ちますが、厳密には同じものではありません。主に浄土真宗では「法名」、ほかの多くの宗派では「戒名」と呼び、名前の背景にある教えも異なります。
A 浄土真宗では、戒律を守る修行を前提とせず、仏法に帰依した仏弟子の名前として授かるため、「法名」と呼びます。「戒名」は戒を受けて修行する人の名前に由来しており、呼び方には教えの違いが表れています。
A 法名は生前にも授かれます。浄土真宗では帰敬式を受けて法名を授かることができ、生前に授かっていない場合は葬儀に際して授かることもあります。
A 戒名・法名は、原則として本人や遺族が自由に決めるものではありません。基本的には寺院や僧侶から授かるため、使いたい文字などの希望があれば事前に相談しましょう。
A 俗名で位牌を作ることも、戒名を授からずに葬儀や納骨を行うことも可能です。ただし、仏式葬儀や寺院の墓地への納骨では、戒名・法名を求められる場合があります。菩提寺がある方は、葬儀の形式や納骨の条件を事前に確認しましょう。
戒名と法名は、どちらも仏教に関係する名前ですが、呼び方や背景にある教えは宗派によって異なります。戒名・法名は生前にも授かることができ、葬儀後に位牌や法名軸などへ記す際の扱いにも違いがあります。
葬儀に際して戒名・法名を授かるか迷ったときは、まず故人の宗派と菩提寺の有無を確認しましょう。とくに菩提寺のお墓へ納骨する予定がある場合は、戒名・法名について事前に寺院へ相談することが大切です。
メモリアルアートの大野屋では、葬儀の事前相談を承っています。宗派や菩提寺を踏まえた葬儀の進め方、葬儀の形式や費用について専門スタッフが丁寧にご案内します。準備に不安がある方は、お気軽にご相談ください。
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メモリアルアートの大野屋
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「メモリアルアートの大野屋 コラム編集チーム」は、 葬儀・家族葬・一日葬・終活に関する実務経験と相談対応実績をもとに、本記事の内容監修を行っています。


















