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喪中(もちゅう)の期間はいつまで?正しい理解とマナー|忌中との違い・日常生活での注意点

公開日:2026/02/12

更新日:2026/02/12

喪中(もちゅう)の期間はいつまで?正しい理解とマナー|忌中との違い・日常生活での注意点

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身近な方が亡くなったあと、「喪中はいつまで続くのか」「どこまで控えるべきなのか」と悩まれる方は少なくありません。喪中という言葉はよく知られていますが、具体的な期間や対象範囲、日常生活での過ごし方については、判断に迷いやすいものです。

喪中は法律で定められた義務ではなく、故人を偲びながら慎ましく過ごすという日本の慣習に基づく考え方です。そのため、宗教や地域、家族の考え方によって受け止め方は異なります。

本記事では、喪中の意味や忌中との違い、一般的な期間の目安を整理し、年賀状や喪中はがき、日常生活で迷いやすい場面について、無理のない判断ができるよう解説します。喪中への理解を深め、安心して過ごすための参考としてご覧ください。

こんな方にオススメ!
● 喪中の意味を知りたい人
● 喪中と忌中の違いを知りたい人
● 喪中の期間がいつまでかを知りたい人
● 喪中の対象範囲がどこまでかを知りたい人
● 喪中の過ごし方(やってはいけないこと)を知りたい人
● 喪中はがきについて知りたい人

1.喪中とは?

喪中(もちゅう)とは、近親者を亡くした遺族が、一定期間、故人を偲びながら慎ましく過ごす日本の慣習です。悲しみの中にある遺族が、華やかな行事や祝い事を控え、故人への哀悼の気持ちを大切にする期間として考えられてきました。

喪中の考え方は、明治7年(1874年)に出された「太政官布告」を背景に広まり、長く社会的な慣例として受け継がれてきたものです。ただし、この布告自体は昭和22年に廃止されており、現在の喪中には法的な義務や強制力はありません。あくまで、社会的・慣習的な考え方として受け止められています。

そのため、喪中の捉え方や過ごし方に明確な決まりがあるわけではなく、宗教や宗派、地域の慣習、さらには家族ごとの考え方によって判断が分かれます。

「必ずこうしなければならない」というものではなく、故人との関係性や遺族の気持ちを尊重しながら、無理のない形で向き合うことが大切とされています。

2.喪中と忌中の違い

喪中とよく混同されやすい言葉に「忌中(きちゅう)」や「忌引き(きびき)」があります。いずれも身近な方を亡くしたあとに使われる言葉ですが、意味や考え方には違いがあります。

忌中:宗教的な意味合いの強い期間
喪中:社会的・慣習的に慎ましく過ごす期間
忌引き:葬儀参列のための休暇制度

「忌中」とは、故人が亡くなってから一定期間、死を穢れ(けがれ)と捉え、身を慎むとされる期間のことです。宗教的な意味合いが強く、主に仏教では四十九日まで、神道では五十日祭までを忌中とするのが一般的とされています。この期間は、神社への参拝を控えるなど、宗教的な配慮が求められる場合があります。

一方「喪中」は、忌中が明けたあとも含め、故人を偲びながら社会的に慎ましく過ごす期間を指します。宗教的な考え方というよりも、社会的・慣習的な意味合いが強く、一般的には亡くなった日から1年間を目安とすることが多いとされています。ただし、法的な決まりがあるわけではなく、捉え方は家庭や地域によって異なります。

また、これらとは別に「忌引き」という言葉があります。忌引きは、葬儀や告別式に参列するために、会社や学校から取得する休暇のことを指します。

3.喪中の期間はいつからいつまで?

喪中の期間については、法律や宗教で厳密に定められているわけではありません。一般的には「故人が亡くなった日から1年間」を喪中とする考え方が広く知られています。ただし、これはあくまで慣習的な目安とされており、必ずしもすべての行動を制限する必要があるわけではありません。

一方で、喪中と混同されやすい忌中の期間は、宗教ごとに一定の区切りがあります。仏教では、故人が亡くなってから四十九日までを忌中とし、神道では五十日祭までを忌中とするのが一般的です。忌中は宗教的な意味合いが強く、この期間中は神社参拝を控えるなど、より慎ましい行動が求められる場合があります。

宗派による違い

喪中や忌中の考え方は、宗教や宗派によっても異なります。ここでは、特に違いが分かりやすい例として、浄土真宗とキリスト教の考え方をご紹介します。

浄土真宗

浄土真宗では「死は穢れではない」という教えが基本にあります。そのため、他の仏教宗派のように忌中という考え方を重視せず、四十九日までの期間を特別に「忌中」として厳しく行動を制限することは少ないとされています。

ただし、社会的な慣習として喪中の考え方を取り入れ、年賀状を控えるなどの配慮を行うケースは一般的です。

キリスト教

キリスト教には、もともと喪中や忌中といった考え方はありません。死を穢れと捉える概念がなく、亡くなった方は神のもとへ召される存在と考えられています。そのため、年賀状や正月の行事についても、宗教的な理由で控える必要はないとされています。

ただし、日本の社会的慣習に配慮し、喪中はがきを出すなど、周囲との関係を考えて対応するご家庭もあります。

4.喪中はどこまでが対象?【親等・関係性別】

一般的には、社会的にも関係性が近いとされる「二親等以内の親族」を喪中の対象とするケースが多いとされています。年賀状を控える、正月の祝い事を慎むといった配慮を行う際の目安としても、この範囲がよく参考にされています。

二親等以内の親族には、主に次のような関係が含まれます。

● 配偶者
● 父母
● 子ども
● 祖父母
● 兄弟姉妹 など

ただし、喪中の考え方は血縁関係だけで一律に決まるものではありません。同居していたかどうかや、生前の関わりの深さも、判断要素の一つとされています。たとえば、親等が離れていても日常的に生活を共にしていた場合や、家族同然の関係であった場合には、喪中として過ごす選択をされることもあります。

5.喪中の過ごし方|控えるべきこと・やってはいけないこと

喪中の期間中は、「何を控えるべきなのか」「どこまで配慮すればよいのか」と判断に迷う場面が多くあります。

喪中には明確な禁止事項があるわけではありませんが、一般的に「慎ましい対応が望ましいとされる行動」について、目安となる考え方を見ていきましょう。

神社への参拝を控える

神社への参拝については、特に忌中の期間中は控えるのが一般的とされています。これは、神道において死を「穢れ(けがれ)」と捉える考え方があるためです。

忌明け後の喪中期間については、必ずしも参拝が禁止されているわけではありません。ただし、地域の慣習や家族の考え方によって判断が分かれるため、周囲への配慮を重視して控える方も多く見られます。

判断に迷う場合は、無理をせず控える、または参拝を見送るという選択をするのも1つの考え方です。

慶事(結婚式・結納)への参加を控える

喪中は、故人を偲び静かに過ごす期間とされているため、結婚式や結納などの慶事への参加は控えるのが一般的です。とくに、主催者側や親族として関わる立場の場合は、欠席や延期を検討するケースが多く見られます。

一方で、友人や知人の結婚式などについては、状況に応じて判断されることもあります。相手との関係性や時期を踏まえ、事前に事情を伝えたうえで、双方にとって無理のない判断をするといいでしょう。

新年・正月のお祝いを控える

喪中の期間中は、正月のお祝いを控えるのが一般的な考え方です。「年賀状を送らない」「門松や鏡餅などの正月飾りを控える」といった対応が、社会的な慣習として広く知られています。

ただし、これらはあくまで「お祝い」を控えるという意味合いであり、日常生活そのものを制限するものではありません。正月を静かに過ごす、必要最低限の挨拶にとどめるなど、無理のない範囲で配慮することが大切です。

6.喪中と年賀状・喪中はがき(年賀欠礼状)の考え方

喪中の期間中に特に判断に迷いやすいのが、年賀状や新年の挨拶に関する対応です。喪中は「お祝いを控える」期間と考えられているため、年賀状についても一定の配慮が求められるのが一般的です。

また、喪中に出す「喪中はがき」は、近況を知らせるものではなく、新年の挨拶を控えることへのお詫びとお知らせという意味合いを持ちます。

ここでは、喪中はがきを出すタイミングや文例、喪中はがきを受け取った際の対応について解説します。

喪中はがきを出すタイミング

喪中はがきは、相手が年賀状を準備する前に届くように送るのが一般的です。目安としては、11月中旬から12月上旬ごろまでに投函するとよいとされています。

しかし、年末が近づいてから不幸があった場合など、早めの準備が難しいこともあります。その場合は無理に喪中はがきを出す必要はなく、年が明けてから寒中見舞いとして挨拶状を送る方法もあります。

喪中はがきには、祝い言葉を避け、簡潔に事情を伝えるのが基本です。一般的には「誰が、いつ亡くなったのか」を簡単に記し、新年の挨拶を控える旨を伝えます。

喪中はがきの文例

喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます

本年〇月に父〇〇が〇歳にて永眠いたしました

生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます

皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます

喪中はがきを受け取ったら

相手から喪中はがきが届いた場合は、年賀状を送らないのが基本的な対応です。そのうえで、状況や関係性に応じて、年内に「喪中見舞い」を送ったり、年明けに「寒中見舞い」として挨拶状を送ったりする方法があります。

喪中見舞い

喪中見舞いは、喪中はがきを受け取ってから年内に送る挨拶状で、お悔やみの気持ちや相手を気遣う思いを伝えるものです。とくに、親しい間柄の場合には、早めに気持ちを伝える手段として用いられることがあります。

喪中見舞いの文例

喪中お見舞い申し上げます

年賀欠礼のお知らせをいただき大変驚いております

遅ればせながら謹んでご冥福をお祈り申し上げます

ご服喪中と存じますので年頭のご挨拶は控えさせていただきます

どうぞお身体に気をつけて新しい年を迎えられますようお祈り申し上げます

寒中見舞い

寒中見舞いは、年賀状の代わりとして年明けに送る挨拶状です。新年の祝い言葉を避けつつ、相手の体調や近況を気遣う内容を伝えることができ、一般的にも広く用いられています。

寒中見舞いの文例

寒中お見舞い申し上げます

寒さ厳しき折いかがお過ごしでしょうか

ご家族の皆様におかれましては

どうぞお身体を大切にお過ごしください

喪中に年賀状を受け取ったら

喪中であることを相手が知らず、年賀状が届くこともあります。その場合は、新年の祝い言葉を用いた年賀状で返礼することは控え、寒中見舞いとして返事をするのが一般的です。寒中見舞いであれば、年賀状へのお礼とあわせて、新年の挨拶を控えている旨をやわらかく伝えることができます。

返送の際は、相手を気遣う言葉を添えつつ、簡潔な表現を心がけるとよいでしょう。事情を詳しく説明する必要はなく、形式にとらわれすぎない対応で問題ありません。

喪中に年賀状を受け取った場合の寒中見舞いの文例

寒中お見舞い申し上げます

ご丁寧な年頭のご挨拶をいただきありがとうございました

皆様お変わりなくお過ごしのご様子なによりと存じます

昨年◯月に父◯◯が永眠いたしましたため

年頭のご挨拶を控えさせていただきました

本年も皆様にとりまして穏やかな一年となりますよう

心よりお祈り申し上げます

7.喪中でも問題なく行えること

喪中の期間中であっても、すべての行動を控えなければならないわけではありません。喪中は「お祝いを控える」ことが基本とされていますが、日常生活そのものや、宗教的・社会的に問題のない行為まで制限されるものではありません。

ここでは、喪中であっても一般的に問題なく行えるとされていることについて、目安となる考え方をご紹介します。

寺院への初詣

喪中であっても、寺院への参拝は問題ないとされています。仏教では死を穢れと捉える考え方がないため、喪中や忌中であっても、寺院を参拝すること自体に宗教的な制限はありません。

そのため、年始に寺院へ初詣に出かけたり、故人の供養や心を落ち着かせる目的で参拝したりすることは、喪中であっても差し支えないと考えられています。ただし、派手な服装やお祝いムードでの参拝は避け、静かに手を合わせる姿勢を大切にするとよいでしょう。

ただし、神社への参拝については、忌中の期間中は控えるのが一般的とされています。

お中元・お歳暮を贈り合うこと

喪中であっても、お中元やお歳暮を贈ること自体は問題ないとされています。お中元やお歳暮は、本来お祝いではなく、日頃の感謝を伝えるための贈り物であるためです。

ただし、のし紙の表書きや水引には注意が必要です。紅白の水引や祝い事を連想させる表現は避け、無地ののし紙や「御礼」「御挨拶」など、控えめな表書きを選ぶと安心です。

また、相手が服喪中である場合には「贈る時期をずらす」「事前にひと言添えるなど」状況に応じた配慮を心がけると、より丁寧な対応になります。

8.喪中の意味や期間を正しく理解し、無理のない形で故人を偲びましょう

喪中は、近親者を亡くした遺族が故人を偲びながら、一定期間、慎ましく過ごすための慣習です。法律や宗教で厳密に定められたものではなく、宗教や地域、家族の考え方によって受け止め方や対応が異なります。そのため、「必ずこうしなければならない」という決まりがあるわけではありません。

一般的な期間の目安や対象範囲、控えるべき行動について理解しておくことで、年賀状や正月の過ごし方、日常生活での判断に迷いにくくなります。

大切なのは、形式にとらわれすぎず、故人への思いと周囲への配慮、自身の気持ちのバランスを考えながら判断することです。喪中の意味を正しく理解し、無理のない形で過ごすことが、心穏やかに故人を偲ぶ時間につながるでしょう。

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